抄録
初夏どりネギ栽培において,2畝ごとにトンネル・マルチ被覆を行うトンネル畝間マルチ栽培における播種時期,換気方法及びトンネル被覆期間中のかん水について晩抽性品種「春扇」を用いて検討した.9月第4週,10月第1週,10月第2週の3時期に播種を行い,抽苔率,生育及び収量を調査したところ,抽苔率は,10月第1週播種が0.4~5.3%と安定して低く,4,000kg/10a前後の上物収量が得られた.被覆資材に開孔率1~1.5%のポリオレフィンフィルムを用いた場合,抽苔率は無孔フィルムの0.7%に比べて1.2~4.4%とやや高くなったが,その差は小さく,収穫時期をずらす場合に有孔フィルムを用いることが有効と考えられた.トンネル被覆期間中に2~4回のかん水を行うことで上物収量が4~14%増加した.