循環制御
Print ISSN : 0389-1844
症例
急速増大したと考えられる左房粘液腫に対して緊急に手術を行った一例
北川 彰信入江 嘉仁李 武志
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 38 巻 3 号 p. 222-226

詳細
抄録
左房粘液腫は心臓に発生する原発性腫瘍としては最も一般的である。左房粘液腫は良性の腫瘍でその成長は非常に緩徐であるとされる。左房粘液腫の症状として、心不全症状、血栓症、全身の炎症が三徴1)として特徴的である。心不全症状は、拡大した粘液腫が左室腔に嵌頓することによって起きるとされる。生来健康だった患者が突然発症の重症心不全にて来院された。心臓超音波検査にて巨大な左房粘液腫と診断され直ちに手術となった症例を経験したので報告する。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top