環境情報科学論文集
Vol.17(第17回環境研究発表会)
会議情報

複数主体対応型の環境会計による自動車リサイクルシステムの評価
岡野 雅通盛岡 通
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 265-270

詳細
抄録
循環型社会の形成に向けた1つの取り組みである、廃自動車(ELV)を対象としたリサイクルシステムについて、複数主体対応型の環境会計を用いて評価する。ELVは、ASRを中心とした再資源化率向上という目標と共に、回収される鉄スクラップの質が重要な課題となっている。特に自動車の電装系部品に含まれるCuの混入は、鉄スクラップの品位の低下を引き起こす。そこで、より効率的かつ効果的にASRを削減する方法について、既存の技術を元にシナリオを構築した上で、比較評価した。その結果、解体業者での徹底的なCu除去と、破砕後のガス化処理という新たなシナリオを導くと共に、循環型社会の構築を進めるための方策を考察する。
著者関連情報
© {2003}(社)環境情報科学センター
前の記事 次の記事
feedback
Top