抄録
植物の栄養塩類吸収機能とゼオライト濾材の陽イオン吸着機能・懸濁態濾過機能を複合的に活用した『リビングマシーン』タイプの汚水処理モデルを独自に開発し、性能について考察した。その結果、本システムでの栄養塩類(T-N、T-P)の除去速度(単位:mg/m2.d)は、ゼオライト濾材槽(508、307)、イネ科槽(1796、196)、ゲットウ槽(785、41)、カンナ槽(5605、812)、クワズイモ槽(2627、353)となり、カンナで特にT-NとT-Pの除去性能が高い結果となった。植物の生育状態はゲットウ、ヨシは不安定であったが、カンナは良好であり、本汚水浄化システムの構成植物として非常に効果的であると考察された。