環境情報科学論文集
Vol.21(第21回環境情報科学学術研究論文発表会)
会議情報

画像処理によるアスベスト繊維の自動計数手法の開発 -エッジを用いた対象物認識手法
井上 靖雄山本 尚理柳沢 幸雄
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 467-470

詳細
抄録
画像処理によってアスベスト繊維を自動計数するためのアルゴリズムの開発を行った。画像から計数対象物を認識するために,従来の輝度分布の閾値を設定する方法ではなく,対象物の周辺背景の輝度の差に基づくエッジの概念を応用した。アルゴリズムの実装には,市販の画像処理ライブラリを活用した。数 f/Lから数千 f/Lと広い濃度レンジのサンプルにアルゴリズムを適用したところ,従来の目視による計数方法とよく一致することが確認された。同時に,自動化によって多視野の観察が可能になっただけでなく,計数できる繊維数が増加となったので,統計的な計数誤差の低減につながることも明らかとなった。
著者関連情報
© {2007}(社)環境情報科学センター
前の記事 次の記事
feedback
Top