抄録
山形県長井市レインボープランは,有機性廃棄物再資源化を基軸とした資源循環型地域システムである。事業開始から約10 年が経過した先進事例であるが,事業の持続性の確保のためには,新たに発生する多様な課題を解決しながら地域システムの運営のあり方を改善していく必要がある。本研究では,当該事例におけるシステムの実態の変容とそのプロセスを把握し,事業の運営課題とその根本的要因を構造的に明らかにすることを目的とした。その結果,システムの実態を課題に合わせて変化させる事業運営が確認された。また一方で近年潜在化した余剰堆肥問題の背景には,運営・社会的要因が存在することが明らかになった。