抄録
本研究では,日本国内に植栽されたユーカリ樹木の生理活性の季節変化とユーカリ樹木から生じる大型菌類の発生消長の対応関係を明らかにするため,三重県亀山市ならびに兵庫県南あわじ市において外生菌根相とその発生消長を調査するとともに,ユーカリ樹木のSAPD 値と光-光合成曲線の季節変化を測定した。その結果,12 種類の菌類相が確認され,そのうち外生菌根性の子実体は,亀山市で4種,南あわじ市で2種であった。外生菌根性の子実体は,5 月から12 月までの8 月と11 月を除いた期間に発生し,樹木のSPAD 値あるいは気温の上昇によって発生が誘導され,気温の低下により収束が引き起こることが示唆された。