抄録
本研究では福島県旧原町市域を対象とし,決定木分析により都市化ポテンシャルマップを作成し,それと二次草原の潜在生育地マップを重ね合わせることにより,都市化による二次草原の消失危険性が特に高いエリアを抽出した。そして,そのようなエリアには (1) 用途地域指定がなされているエリアの縁辺部(都市化ポテンシャルが高く,特に注意が必要), (2) 郊外(用途地域指定がなされていないエリア)の丘陵地の縁辺部(都市化ポテンシャルがやや高く,注意が必要)の2 つのタイプがあることが確認された。また,このような異分野の研究成果のオーバーレイにGIS が有効であることが確認された。