環境情報科学論文集
Vol.23(第23回環境情報科学学術研究論文発表会)
会議情報

四国地域の森林土壌にはどのくらいの炭素が集積しているか
鳥居 厚志森 一生中川 弘久藤本 浩平
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 493-498

詳細
抄録
四国の森林地域の69 地点で土壌調査を実施し,3 つの炭素プール(枯死木,堆積有機物,土壌(深さ30cm まで)の炭素集積量を算定した。3 プールの平均炭素量は0.25,0.57,6.56kg m-2であり,全体の90%近くは土壌中に集積していた。3 プールの合計値7.39kg m-2は,平均的な40 年生のスギ/ヒノキ林の地上部炭素集積量とほぼ同じ量であった。標高が高いほど土壌炭素量は大きい傾向がうかがえた。広葉樹林よりも,スギ/ヒノキ林の方が土壌炭素量は大きかったが,元の立地条件の違いが影響している可能性もある。
著者関連情報
© {2009}(社)環境情報科学センター
前の記事
feedback
Top