環境情報科学論文集
Vol.23(第23回環境情報科学学術研究論文発表会)
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カンボジアにおけるREDD パイロットプロジェクトにおけるコ・ベネフィットの実効性の検討
百村 帝彦
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p. 499-504

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抄録

温暖化の議論においてREDD が注目され,パイロットプロジェクトが試行されている。本研究では,コミュニティ林業(CF)を基盤としたカンボジアのREDD パイロットプロジェクトにおけるコ・ベネフィット達成の実効性を検討することを目的とする。調査はプロジェクトの実施体制と対象地の現状把握をおこなった。その結果,森林局がCF 制度に対して支援をおこなっており,またプロジェクトはCCB 基準の審査を受けるなど,住民の生計確保の実効性は高い。一方,CF の住民組織が弱いが,森林局や援助機関などの支援により,住民主体のCF 管理となる可能性はある。外部アクターからの森林管理の阻害についても,CF 体制への森林局の支援によって防ぐことが出来る可能性がある。

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© {2009}(社)環境情報科学センター
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