環境情報科学論文集
Vol.24(第24回環境研究発表会)
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流域保全サービスへの支払いを実行するための課題
-インドネシア・チダナウ川流域を事例として
ヒダヤット グングン柿澤 宏昭
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p. 125-130

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抄録
本研究では,インドネシア・チダナウ川流域を対象として,流域保全サービスに対する支払いを実行するうえでの課題を現場レベルに焦点を当てて明らかにした。チダナウ川流域では,取水を行っている水道会社が農民グループと契約を結び,上流域の森林再生・保全のための資金提供を行っている。当初二つのグループを対象に支払いを開始したが,ひとつのグループは違反行為を行い2年後に契約打ち切りとされた。二つのグループの組織・活動状況を検討した結果,適切なリーダーの選定とグループ内の信頼関係の形成が,グループが機能して資金活用による森林保全を実行させるために必要であった。
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© {2010}(社)環境情報科学センター
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