環境情報科学論文集
Vol.24(第24回環境研究発表会)
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和歌山県旧大塔村の集落移転の検証
木本 一宏赤澤 宏樹嶽山 洋志中瀬 勲
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p. 143-148

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抄録
本研究では,限界集落の集落移転について,1970年代に全国に先駆けて実施された和歌山県旧大塔村の事例検証を行った。その結果,行政は生活設備・資金の支援や移転事業計画上での工夫などハード面の役割を持ち,住民は共同体意識の醸成や円滑な合意形成を行うなどソフト面の役割と持ったことにより早期のコミュニティ形成に成功したことがわかった。一方で,集落移転のみで限界集落問題に取り組むことは困難であり,今後移転事業を実施する際には,集落の状況に応じて生活支援や活性化などの方策を選択する必要がある。
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© {2010}(社)環境情報科学センター
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