p. 195-200
本研究は居住者の緑地環境に対するマネジメント意識から,ニュータウン再生の方向性を探ることを目的とする。公園や緑道などの公的な緑と身近な住宅地の私的な緑が評価されており,それぞれの価値や効果を相補的に高めていくことが有効であると考えられる。また,地域の交流活動や文化活動の場として活用することや,多様な主体の協働によって,ハード的要素とソフト的要素の価値を相乗的に高め,新たな価値を生み出していくような緑地環境マネジメントが求められる。そのためには,緑地環境に対する積極的な関わり方を望む居住者層を中心に活動を誘発することによってマネジメント方法の多様性を高めていくことが有効である。