抄録
カルスト台地平尾台のドリーネにおいて,特定の波長域をカットした反射率データをデジタルカメラで取得し,その画像からLANDSAT/TMデータのバンド3と4に近い反射率データをGISで抽出し,そのデータから,NDVIの算出と最尤法分類を行った。その結果,1)NDVIは現実的な分布を示す,2)デジタルカメラ画像にバンド4に近い反射率データを合成した画像による最尤法分類は,人工衛星データによるそれと同様に植物の反射率特性を反映している,3)NDVIも土地被覆分類図も実際の土壌特性を反映したもので,デジタルカメラによるリモートセンシングは環境調査に有効な手段となる,の以上3点を明らかにした。