環境情報科学論文集
Vol.28(第28回環境情報科学学術研究論文発表会)
会議情報

高濃度排水の連続処理に適した放線菌の包括固定化法に関する基盤的研究
薄葉 涼高橋 岩仁木科 大介大沢 吉範
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 227-232

詳細
抄録

近年,温暖化の気候変動で生じる異常少雨によるダムの枯渇化が頻発し,深刻な水不足が懸念されている。現在,下水処理施設の曝気槽で用いられている有機性排水処理方法の9 割は活性汚泥法だが,処理濃度に限界があり前処理で希釈を行う工程がある。これにより,水資源浪費,処理時間延長,施設拡大など欠点が挙げられる。本研究では,高濃度排水処理が可能な放線菌に着目し,包括固定化法により,長期間による連続処理を目指した。その結果,放線菌の包括固定化法による連続処理は,15 日間隔で包括を補強することにより,約1ヶ月間の連続処理が図られ,処理能力の低下は見られず,新たな処理法の可能性を示した。

著者関連情報
© 2014 (社)環境情報科学センター
前の記事 次の記事
feedback
Top