環境情報科学論文集
Vol.28(第28回環境情報科学学術研究論文発表会)
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景観生態学手法による中分解能衛星画像を用いた水と緑の景観パターンの相違がエコロジカ ルネットワークに与える影響
―キツツキ科の小型種をキーストーン種とした5 都市の比較
外村 剛久宮下 清栄
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p. 77-82

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抄録

本研究では中分解能衛星画像を用いて,欧州とアジアの5 都市を対象に景観パターンの差異がエコロジカルネットワークの形成に与える影響を明らかにした。景観パターンは景観生態学的手法により水域と緑域の分布を把握,4 つの指標を作成した。エコロジカルネットワークはキツツキ科の小型種を指標種として営巣環境及び採食環境の抽出を行った。エコロジカルネットワークにはパッチのつながり(隣接確率)及びパッチの分散(伝播性)が影響していることが示唆された。これは単に緑地・水域面積を増やすのではなく,コアや1 次サテライトの面積程度の緑地を分散配置することも有効と考えられる。

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© 2014 (社)環境情報科学センター
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