環境情報科学論文集
Vol.29(第29回環境情報科学学術研究論文発表会)
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燃料電池自動車市場の創出 ~ZEV の現状とイノベーション理論の拡張
長谷川 卓也
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p. 147-152

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抄録
燃料電池自動車(FCEV)は,電気自動車(BEV)に続く次代のゼロエミッションビークル(ZEV)として近年注目を集めている。しかしその商業化は容易ではなくまだ大きな成功を収めるには至っていない。 本研究では,イノベーションに関するSchumpeter 理論を援用・拡張することによって過去の破壊的イノベーションが新商品の経済発展に必要なイノベーションを停滞・欠落させるメカニズムを提案した。また,ここから予想される過度の期待を定量化するため,学術論文を対象としたメタアナリシスを実施し個々の将来予測に関わる前提を分析した。その結果,FCEV の普及年を特定した学術論文が2006 年頃から急激に増加することが明らかになった。この結果から学術論文に関する産業界の認識ギャップについて考察した。
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© 2015 (社)環境情報科学センター
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