環境情報科学論文集
Vol.34(2020年度 環境情報科学研究発表大会)
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研究論文
中小規模市町村の気候変動対策に係る基盤と推進体制
こおりやま広域連携中枢都市圏を事例として
辻 岳史戸川 卓哉大場 真
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p. 234-239

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抄録

中小規模市町村の気候変動対策に係る基盤整備と推進体制構築の実態と阻害要因をこおりやま広域連携中枢都市圏の事例分析から考察した。行政資料の分析と環境政策担当課への半構造化インタビュー調査から以下の結果が得られた。第一に,気候変動対策に係る基盤のうち地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の策定は16 中4 市町であり,地域全体の対策に関する基盤整備に着手している市町村は少数である。第二に,気候変動対策に係る基盤と推進体制の実効性は,緩和策に関しては災害発生などの環境要因により損なわれることがあり,脆弱性がある。第三に,気候変動対策に係る行政と地域団体との連携は,自治体規模と対策分野により実施状況が異なる。

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© 2020 (社)環境情報科学センター
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