主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: 2020年度 環境情報科学研究発表大会
回次: 34
開催地: オンライン
開催日: 2020/12/11 - 2020/12/18
p. 91-96
ツシマヤマネコの減少原因の一つにノラネコからの感染症があり,対馬市ではネコの適正飼養の取り組みが進められている。本研究では,市全域を対象にしたアンケート調査を実施し,ネコの適正飼養についての現状・意識の把握と今後の取り組みを推進していく上での課題を検討した。 まずは「ネコ適正飼養条例」の認知度が高くないことがあり,今後広報の工夫が必要である。次に,今後のノラネコ対策として,現状のノラネコ不妊化事業を支持する意見が多かった。しかし,対策が必要な理由としては「生活環境を守るため」や「ノラネコが増えすぎないため」が多く,本来の目的である「ツシマヤマネコを感染症から守る」を改めて周知していく必要がある。