主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: Vol.35(2021年度 環境情報科学研究発表大会)
回次: 35
開催地: オンライン
開催日: 2021/12/06 - 2021/12/12
p. 131-136
滋賀県を対象とし,ネットゼロ社会の実現に向けた地域主導型の木質バイオマスエネルギー利用シナリオを作成した。シナリオ中では,木質バイオマスの需給量,作業時間,経済効果などを定量的に求めた上で,自然を基盤とする解決策(NbS)の観点から,シナリオの実現が地域社会にもたらしうる便益を多面的に推計,評価した。多面的な便益の定量評価は,社会課題を解決するための取り組みの進捗管理や長期的モニタリングにも有用であることを示唆した。シナリオの実現に必要な要素として,木質バイオマスをエネルギーとして利用する際の,利用者やコミュニティに求められる行動変化や活動変化について考察した。