主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: 2023年度 環境情報科学研究発表大会
回次: 37
開催地: 日本大学会館
開催日: 2023/12/18
p. 52-57
土壌による炭素固定は,地球温暖化の抑制に有効と考えられる。日本の農林業の40%は中山間地で営まれているため,中山間地土壌は大気からの炭素隔離の場として可能性がある。しかし,中山間地の土壌炭素含有率の実態や,変動要因については知見が少ない。そこで,関東,九州北部の中山間地において,土壌炭素含有率の変動要因について検討を行った。また,木炭と竹炭の土壌施用による影響も検討した。土壌炭素含有率に影響するのは,試験前の土壌炭素含有率(R=+0.99),平均気温(R=-0.54),土壌交換性CaO 含量(R=+0.59)であった。木炭や竹炭の施用による土壌炭素含有率の変化は,今回の試験サイトでは見られなかった。