粒度、粒形が同一な石灰石砕石に骨材の製造過程で発生する砕石粉を添加する方法を用いて、微粒分量がコンクリート性状に及ぼす影響を検討した。骨材の調整は、2.3節に記す方法により石灰石砕石の表面に所定量の微粒分を付着させることが可能であった。コンクリートの試験要因は、水セメント比と微粒分量とし、水セメント比が55、45、40、35、30、25%の配合において、砕石粉を粗骨材の内割りで、0、1、3、5%添加した。試験の結果、微粒分量の増加に伴い、スランプの低下や粘性の増加による施工性の低下や自己収縮量が増加する傾向や、ブリーディング量の抑制や圧縮強度が材齢初期から増加する傾向が認められた。