2010 年 64 巻 1 号 p. 485-492
旧銚子大橋の1985年にSFRC上面増厚されたRC床版と2007年に部分打換されたSFRC上面増厚RC床版を用いて、耐疲労性を評価した。2007年に部分打換されたSFRC上面増厚RC床版の残存等価走行回数は6.5×106回である。これに比して、2007年に部分打換されたSFRC上面増厚RC床版底面にCFSS補強した場合は30倍の等価走行回数となった。また、1985年にSFRC上面増厚されたRC床版のSFRC部を撤去後、SFRC上面増厚再補強した場合は残存等価走行回数の50倍となった。したがって、CFSS底面接着補強およびSFRC上面増厚再補強法は、有効な二次補強法である。