2012 年 66 巻 1 号 p. 637-644
下水汚泥焼却灰および戻りコンクリートの有効利用を目的として、両者を混合し路盤材として利用する手法を検討した。硬化前の戻りコンクリートに対し焼却灰をそのまま混合し、硬化後に破砕して作製した路盤材は、焼却灰の混合割合を増した場合、突固め時にオーバーコンパクションが発生して支持力が低下する。焼却灰に粉砕処理もしくはリンの低減処理を行ってから混合すれば、粉砕処理は路盤材の最適含水率の低下に、リンの低減処理は強度増加に寄与して締固め性が改善し、支持力の向上に極めて有効であることを示した。