2014 年 67 巻 1 号 p. 434-440
本研究は凍結融解作用を受ける天然ゼオライトを骨材と混和材に用いたポーラスコンクリートの劣化機構を明らかにすることを目的としている。凍結融解試験はRILEM CIF試験を基にしたスケーリング試験を行い、供試体のスケーリングと埋込み型ひずみゲージを用いた変形の測定を行った。天然ゼオライト粗骨材を用いた供試体の劣化挙動は砕石を用いたものとほぼ同程度であり、さらにゼオライト粉末を混和した場合、砕石を用いたポーラスコンクリートは劣化が激しくなったが、天然ゼオライト粗骨材を用いると劣化が抑制されることが明らかとなった。