セメント・コンクリート論文集
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リサイクル
副生の水酸化カルシウムを用いたC2Sの製造とCO2排出量原単位
庄司 慎樋口 隆行山本 賢司盛岡 実
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2013 年 67 巻 1 号 p. 553-558

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抄録

副生の水酸化カルシウムとケイ石を原料として、ロータリーキルンでの焼成試験を行った結果、遊離石灰や不溶解残分はわずかであり、純度の高いC2Sを得ることができた。副生の水酸化カルシウムとケイ石からC2Sを製造するときのCO2排出量原単位は124.5kg-CO2/トンとなり、普通ポルトランドセメントを基準とした場合には83.9%のCO2削減となった。このC2Sを炭酸化して用いると、C2S 1トンに対して理論的に500kgのCO2を吸収することができる。カルシウムカーバイド工業の副生の水酸化カルシウム21万トンをすべてこの用途で用いると、11.6万トンのCO2を吸収することが可能である。

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