2017 年 71 巻 1 号 p. 74-80
Ca-Mg-Si-Al系スラグを70~90%で高含有するセメントの水和挙動における、減水剤の添加やスラグの化学成分の影響を検討した。減水剤添加によってスラグの水和反応は遅延し、スラグ含有量が多く、且つ減水剤がリグニンスルホン酸やグルコン酸塩を含む場合にその影響が顕著であった。また、塩基度が同等のスラグでもスラグ中のAl2O3含有量の違いによって水和発熱速度のピークが現れる時間が異なり、減水剤添加時にその差異が大きくなった。これらは、減水剤によるセメントの溶解度低下やスラグの反応阻害、さらにスラグの化学成分の違いによる初期の生成水和物の違いによって影響を受けるためと考えられる。