空気量の異なるコンクリートの気泡分布をASTMリニアトラバース法と画像解析法、および気泡を点で表した点過程法にて評価し、従来の気泡間隔係数と簡単に求められる気泡間隔特性値の対応を検討した。その結果、気泡間隔特性値はASTM画像解析法により求めた気泡間隔係数とほぼ一致し、点過程法の有用性が確認されたが、より簡便な評価を目的として低倍率のスキャナー画像を用いると、気泡間隔特性値と気泡間隔係数と最大で100μm程度の差を生じた。空気量が少ない場合はスキャナー像の点密度が空気量と対応しない場合があり、微小気泡の非検出が点間距離に及ぼす影響について検討が必要である。