普通セメントおよび高炉セメント硬化体の激しい乾燥、乾湿繰り返し環境下での微細構造変化について29Si MAS NMR、MIPおよび1H NMR緩和法により検討を行なった。50℃RH11%の乾燥条件で、普通セメント硬化体はC-S-Hレイヤーの圧縮により毛細管細孔の粗大化が発生し、これは再湿潤により回復しにくい。高炉セメント硬化体も乾燥による毛細管細孔の増加が確認されるが、再湿潤により細孔が一定部分回復する。この挙動は普通セメントと高炉セメントの化学的組成の違いにより、Al2O3の含有によるC-S-H平均鎖長の増加およびC-S-Hレイヤーの圧縮に対する抵抗性などの可能性が考えられる。