セメント・コンクリート論文集
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コンクリートの物性
FIB-SEMによる直接観察に基づいた高炉スラグ微粉末の使用による空隙構造の複雑化の定量評価
鎌田 知久
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2026 年 79 巻 1 号 p. 226-234

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抄録

高炉スラグ微粉末の使用による空隙構造の複雑化の実態を明らかにすることを目的とし、FIB-SEMを用いた空隙の三次元微細構造観察(直接観察)を実施した。FIB-SEMにより取得したセメン トペースト中の空隙の積層画像に対して画像解析を行い、空隙の三次元的な構造を評価した結果、高炉ス ラグ微粉末の使用による空隙構造の複雑化を視覚的かつ定量的に捉えることができた。具体的には、高炉スラグ微粉末の置換率の増加に伴い空間内の最も大きな貫通空隙の体積が減少すると共に、空隙同士の連結性が低下することを確認した。また、置換率を50%とした場合には、普通セメント単味と比較して屈曲度が増加し、空隙径路がより複雑になることが確認された。

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