CHEMOTHERAPY
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Cefuroximeの基礎的・臨床的研究
大久保 滉岡本 緩子呉 京修右馬 文彦上田 良弘前原 敬悟牧野 純子
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1979 年 27 巻 Supplement6 号 p. 415-427

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抄録

CefuroximeのMICはE.coliに対しては1.6-3.1μg/ml, Klebsiella pneumonia. には3.1-6.2μg/ml, Protsus mirabilis には1.6μg/mlにピークを有し, また大部分の株においてCephalothin, Cefazolin, Cephaloridine, Cephalexin, Ampicillinより低いMICを示した。Staphylococcus aureus に対するCefuroximeのMICは0.8-1.6μg/mlに分布したが, Cepbalothin, Cefazolin, Cephaloridineよりは高いMICであった。Proteus vulgaris, Proteus rettgeri に対しては他剤よりやや低いMICを示したが総じてMICは高かった。
ラットにおけるCefuroximeの臓器内濃度の順位は腎, 肝, 血, 肺, 脾, 筋の順序であった。
Cefuroximeを使用した6症例において, 有効は4例, 無効1例, 他剤併用のために判定不能としたのが1例という結果を得た。全例とも副作用, 使用前後の検査成績の異常は認めなかった。

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© 社団法人日本化学療法学会
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