CHEMOTHERAPY
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外科感染症に対するCeftizoximeの臨床効果の検討
山田 好則花谷 勇治石引 久弥相川 直樹山本 修三
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1980 年 28 巻 Supplement5 号 p. 487-494

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抄録

新しく開発された注射用cephalosporin剤Ceftizoximeの外科領城における感染症に対する臨床効果を検討した。
成人の外科的感染症12例を対象に, 本剤を1回1~2g, 1日2回one shot 静脈内投与を行った。上投与日数は4~14日, 総投与量は8~56gであった。急性化膿性腹膜炎の5例中5例, 急性胆嚢炎の1例, 創感染の4例中2例だ本剤投与効果を認め, 有効率は66.7%であった。
副作用としては, 臨床症状の面でとくに認められず, 検査成績上, 本剤投与との関連の可能性の考慮されなもの-AIPの上昇した1例だけであった。

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© 社団法人日本化学療法学会
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