CHEMOTHERAPY
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尿路性器感染症に対するCeftizoxime (FK 749) の臨床的検討
大川 光央池田 彰良竹前 克朗岡所 明黒田 恭一宮城 徹三郎
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1980 年 28 巻 Supplement5 号 p. 715-724

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抄録

注射用半合成セファロスポリン系抗生剤Ceftizoxime (CZX) を尿路感染症および男子性器感染症の計31例に使用し, 29例で臨床効果を検討した。投薬方法は, 本剤500mgを1日2回 one shot静注し, いずれも原則として5日間投薬終了後に効果を判定した。複雑性尿路感染症21例の総合臨床効果は, 著効1例, 有効8例, 無効12例で, 有効率は42.9%であった。急性単純性腎孟腎炎2例の総合臨床効果は, 著効1例, 有効1例で, 有効率100%であった。また臨床症状から判定した急性男子性器感染症6例の臨床効果は, 著効5例, 有効1例で有効率は100%であった。副作用として, 臨床症状を呈した症例はなく, 2例にGOT, 1例にGPTの軽度かつ一過性の上昇が認められた。

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© 社団法人日本化学療法学会
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