1980 年 28 巻 Supplement5 号 p. 789-796
尿路感染症患者から分離されたE.coli, Klebsislla, Enterobacter, serratiaの計4株にたいするCetisoxime 500mg. Cefotiam 1.000mg静注後の尿中抗菌力を, 人工尿を希釈液として測定した。尿中抗菌力の測定結果は尿中濃度, 尿中細菌による抗生剤の不活化と抗生剤の抗菌力を総合的に反映しており, 複数の抗生剤の尿中におけるin vivo効果の比較の予測をおこなうことが可能であると思われた。今回の実験成績から尿路感染症治療のためにはCeftizoxime 500mg静注のほうがCefotiam 1,000mg静注よ有用であろうと思われた。