抄録
1.Ceftazidime (CAZ, SN401) を慢性複雑性尿路感染症21例 (慢性腎盂腎炎7例, 慢性膀胱炎14例) に使用した。
2.投与方法は1日1gまたは2gを朝夕2回に分けて点滴静注にて5日間連続して投与した。
3.総合臨床効果では20例中, 著効3例, 有効11例, 無効6例で総合有効率は70.0%であった。
4.細菌学的には24株中14株 (58.3%) の消失率であった。
5.副作用では1例に頭痛がみられたが, 本剤投与中止にて速やかに改善し, 臨床検査値に異常は認められなかった。