1984 年 32 巻 Supplement2 号 p. 10-19
私どもは1981~1982年に臨床材料から分離されたStreptococcus 2菌種, Staphptlococcus 2菌種, 腸内細菌5菌種, Pseudomonas 6菌種, Acinetobacter 2菌種, Achromobacter, Flavobacterium, B. fragilis groupの合針1, 119株について, TA-058と他ペニシリン剤の抗菌力を比較した。またB. fragilis greupについてはセフヱム剤とも比較した。
TA-058はほとんどの菌種で, SBPCよりも強いか, 同程度の抗菌力を示した。しかしPIPC, MZPCと比べると, 抗菌力が劣る場合が多かった。S. agalactiae, P. putrefaciensを除くナベての菌種で, TA-058に耐性株 (MIC 100μg/ml以上) が認められた。