CHEMOTHERAPY
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急性胃盂腎炎に対するTA-058の使用経験
草場 泰之山下 修史金武 洋進藤 和彦斉藤 泰
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1984 年 32 巻 Supplement2 号 p. 682-685

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抄録
長崎大学泌尿器科入院患者で, 急性腎盂腎炎と診断された9例 (単純性3例, 複雜性6例) にTA-058を1日2~4g, 5日間点滴静注を行い, その臨床効果, 副作用を検討した。
臨床効果は, UTI薬効評価基準に準じて行い, 著効3例, 有効4例, 無効2例で有効果は77.8%であった。
細菌学的効果では, 11株中4株 (36.4%) に菌の消失がみられた。副作用は, 1例に軽度の嘔気がみられたが, 投薬継続可能であった。残りの8例は副作用は認められなかった。また全例に臨床検査値の異常変動は認められなかった。
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© 社団法人日本化学療法学会
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