1984 年 32 巻 Supplement4 号 p. 464-468
Sulbactam/Cefoperazoneの臨床効果を18例の慢性複雑性尿路感染症患者で検討した。
投与方法は1日2g 5日間点滴静注で行った。臨床効果は著効4例 (22%), 有効9例 (50%), 無効5例 (28%) で, 全体の有効率は72%であり, 30株について検討した細菌学的効果は, 消失25株 (83%), 減少2株 (7%), 存続3株 (10%) であった。
また, β-lactamase高度産生株に対しても効果が認められた。副作用としては3例に下痢がみられ. 臨床検査異常はGOT, GPT上昇例が1例に認められた。