抄録
新しい国産のセファマイシン系抗生物質であるMT-141を呼吸器感染症24例, 尿路感染症6例, 腸管感染症1例の合計31例に投与し, 臨床的検討を加えた。投与法は1日1~2gを静注または点滴静注で1日2回に分割して行なった。投与期間は1~18日にわたっている。
臨床効果は呼吸器感染症: 著効2例, 有効15例, やや有効3例, 無効4例。尿路感染症: 有効5例, 判定不能1例。腸管感染症: 有効1例の成績を得た。
副作用として発疹3例, GOT, GPTの上昇4例をみたが, 投薬の中止または終了により回復した。