CHEMOTHERAPY
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Azthreonam (SQ26, 776) の呼吸器感染症における臨床的検討
中谷 龍王吉村 邦彦中森 祥隆蝶名林 直彦中田 紘一郎谷本 普一杉 裕子
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1985 年 33 巻 Supplement1 号 p. 350-355

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抄録

新しいモノバクタム系抗生物質Azthreonamを呼吸器感染症21例に1回1~2g, 1日2回点滴静注し, その臨床効果および副作用につき検討した。疾患の内訳は気道・中間領域感染症を含む下気道感染症16例, 肺炎3例, 肺化膿症2例であった。
臨床効果は, 著効1例, 有効12例, やや有効3例, 無効5例で有効率は62%であった。
起炎菌別では, Pseudomonas aeruginosa 8例では有効率50%, Humoppilus influenzae 3例では有効率100%, ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌3例では有効率33%であった。
副作用は1例に発熱がみられたが, 投与中止後解熱した。臨床検査値異常としてGOTの上昇を3例 (14.2%) に, GPTの上昇を2例 (9.5%) に, Al-Pの上昇を1例 (48%) に, 白血球減少, 好酸球増多を1例に認めたがいずれも軽度で継続投与が可能であり, 投与終了後改善した。
以上よりAzthreonalnはP. aeruginosaを含めたグラム陰性桿菌呼吸器感染症に有用な抗生物質であると考えられる。

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