CHEMOTHERAPY
Online ISSN : 1884-5894
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CS-807に関する細菌学的研究
五島 瑳智子小川 正俊金子 康子桑原 章吾
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1988 年 36 巻 Supplement1 号 p. 43-61

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抄録

新経口セファロスポリン剤CS-807 (R-3746) のin vitro, in vivo抗菌作用をT-2588 (T2525), cefixime (CFIX), cefaclor (CCL), augmentinと比較し次の結果を得た。
1) R-3746はP.aeruginosaを除く各種のグラム陰性菌に対し, 対照薬剤と比較して強い抗菌活性を示した。
2) R-3746は各種β-lactamaseに対し, CCLより安定であった。
3) マウスの実験的全身感染に対するCS-807の治療効果はβ-lactamase産生菌感染に対してCFIX, T-2588と同程度で, CCL, augmentinよりも優れた結果が得られた。

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© 社団法人日本化学療法学会
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