1990 年 38 巻 Supplement1 号 p. 354-357
Cefetamet pivoxil (CEMT-PI) の呼吸器感染症に対する有効性・安全性の検討を肺炎2例, 慢性下気道感染症6例を対象に行った.CEMT-PIの1日投与量は500mgあるいは1,000mg分2で各4例食後に経口投与した.投与期間は4-9日間であった.本剤投与前, 喀痰から分離された起炎菌は5株あり, 3株が消失したが, Staphylococcus aureus, Streptococcus pneumoniae各1株は残存した.臨床効果は著効2例, 有効5例, やや有効1例であった.副作用, 臨床検査値の異常変動は認められなかった.