CHEMOTHERAPY
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Quinolone薬とtheophylline血中濃度
その相互作用の程度に基づく分類法について
二木 芳人橋口 浩二木村 雅司沖本 二郎副島 林造
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1992 年 40 巻 5 号 p. 598-601

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抄録
13種のquinolone薬について, 健康成人ボランティアを用い, 経口徐放性theophylline (TP) 製剤との併用時のTP血中濃度におよぼす影響を検討した。その成績に基づいて, TP血中濃度におよぼす影響の程度からquinolone薬を3群に分類した。I群は併用5日目のTP濃度を, Cmax, AUCで40%以上上昇させるものでpipemidic acidとenoxacinが含まれ, II群は同じく15~39%のTP血中濃度上昇を示したもので, これにはpefloxacin, cipronoxacin, tosufloxacin, OPC-17116が分類された。III群はTP血中濃度に影響しない薬剤でofloxacin, norfloxacinなど7薬剤であった。
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© 社団法人日本化学療法学会
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