CHEMOTHERAPY
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日本化学療法学会抗菌薬感受性測定法検討委員会報告
呼吸器感染症および敗血症におけるブレイクポイント
斎藤 厚他
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1994 年 42 巻 8 号 p. 905-914

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抄録

日本化学療法学会抗菌薬感受性測定法検討委員会 (前委員長: 五島瑳智子) は好気性の一般細菌を対象とした微量液体希釈法について検討を加え, 測定方法や培地などについて報告し, それを日本化学療法学会標準法として制定した (Chemotherapy38: 102~105, 1990)。さらに, 栄養要求性の厳しい菌種を対象とした培地成分や嫌気性菌を対象とした微量液体希釈法などについても検討し, 学会標準法に追加・修正した (Chemotherapy 41: 183~189, 1993)。今回は抗菌薬のブレイクポイントについて検討を行い, 呼吸器感染症と敗血症における臨床的なブレイクポイントを設定し, 学会におけるブレイクポイント (案) として第41回日本化学療法学会総会 (1993年, 東京) において提案し, 学会員から意見を広く求めた。その後, 原案に若干の修正を加え, ここに日本化学療法学会において規定した呼吸器感染症および敗血症におけるブレイクポイントとして報告する。

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© 社団法人日本化学療法学会
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