地球環境
Online ISSN : 2758-3783
Print ISSN : 1342-226X
論文
立山室堂における春季のPM2.5 化学成分濃度と越境汚染の影響
木戸 瑞佳万尾 和恵袖野 新藤島 裕典清水 厚
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 27 巻 3 号 p. 223-228

詳細
抄録

高所山岳を利用した大気観測は,自由大気中のエアロゾルの観測に適していると考えられる。富山県では,自由大気の大気汚染物質の動態や越境汚染の寄与を明らかにするために,北アルプスの立山室堂(標高2,450 m)で大気観測を実施しており,2013 年からは,微小粒子状物質(PM2.5)の質量濃度や化学成分の測定を行っている。 本稿では,2018 年及び2019 年の春季に立山室堂で得られたPM2.5 質量濃度,水溶性イオン成分及び炭素成分の測定結果や,ライダーの観測結果を用いて黄砂など越境汚染の影響を検討した結果について紹介する。

著者関連情報
© 2022 一般社団法人国際環境研究協会
前の記事 次の記事
feedback
Top