大正大学綜合仏教研究所
1994 年 43 巻 p. 107-142
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京都府栂尾の高山寺に所蔵される『阿弥陀并極楽証文』は、外題や内題に「阿弥陀并極楽証文」とあり、はじめに真言密教に於る阿弥陀仏と極楽浄土とを説く経軌の名前を列挙しているが、第二丁以降は、高野御室覚法法親王が久安六(一一五〇)年に高野山に於て修された御逆修の唱導文である。而もこの唱導文は興教大師覚鑁聖人の潟瓶の弟子である浄法房兼海聖人の作と思われ、これにより兼海聖人の浄土教を考えてみたい。
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