抄録
脱炭素への関心が高まる中,森林再生を目指した植樹活動でも二酸化炭素吸収量の評価を求める動きが見られる。吸収量の算定に用いる基礎データは,収穫予想表に基づく面積あたりの固定量を用いることが多いが,植樹活動の成果として考えるためには,幼齢木の地上部現存量を推定する手法を,できるだけ簡易に測定できることが望ましい。今回,牧場跡地の森林再生を目的として,林縁部に成立しているブナ幼齢木を牧場跡地へ移植している現場で二酸化炭素固定量を推定する事を目指し,樹高300 ㎝程度までのブナ幼齢木の地上部重量を推定するための式を検討した。その結果,ブナ幼齢木の地上部重量は,樹高または根元径からだけでも推定できた。