主催: 日本化学会情報化学部会
共催: 日本薬学会, 日本農芸化学会, 日本分析化学会, 日本コンピュータ化学会, 教育システム情報学会 (協賛)
p. O5
反応に及ぼす溶媒効果は、実験や理論計算を用いて古くから研究が行われてきた。しかし、実験では溶媒の挙動を統計的にしか観測できず、分子論的な考察は難しいとされている。我々の研究室では、化学反応に及ばす溶媒の効果を評価することのできるQM/MC/FEP法を開発し、実際の系への適用を行い、実測値をよく再現することを明らかにしてきた。本研究では、Prilezhaev反応を扱い、実測した液相中における熱力学パラメータと理論計算により導かれた気相中における値を比較することにより、溶媒効果の分子論的な解析を行った。