抄録
ディスプレイ上に表示された分子模型の空間操作は、キーボードや2D入力デバイスであるマウスを用いるため、モードを切り替えるなど複雑になりがちである。この問題を改善するため,まるで現実空間に存在するようにAR技術を用いて分子模型を表示し、表示された分子模型を「手」を使って空間操作できるようにした。本研究では,モーションコントローラの一つLeap Motionを利用することによって,当研究室で開発しているAR Molecular Viewerに独特の空間操作を実装することができた。その結果、実際に「手」を使ったよ動作で、ディスプレイ上の分子模型の拡大縮小や回転を行うことができるようになった。今後はより現実空間で立体模型を操作している感覚に近づくよう改良していく。