ケモインフォマティクス討論会予稿集
第41回ケモインフォマティクス討論会 熊本
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口頭発表
反応経路自動探索法を用いた触媒的分子内環化の反応機構に関する研究
*吉村 誠慶荻原 陽平坂井 教郎畑中 美穂
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p. 2C09-

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抄録
パラジウム(0) 触媒を用いたアルキン酸の分子内環化反応が荻原らによって報告された。この反応の生成物は多くの天然由来化合物にみられる骨格を有するため、この反応自体も有用である。本研究では反応経路自動探索法の一つである人工力誘起反応 (AFIR) 法を用いて網羅的な反応経路の探索を行った。また、グラフ理論のアルゴリズムの一つであるPrim のアルゴリズムを使って、尤もらしい反応経路を決定した。このAFIR 法とPrim のアルゴリズムを組み合わせて使うことによって、反応物から生成物に至るまでの経路を、遷移状態構造などの前知識を使わずに見つけることが出来た。様々な可能性を検討した結果、反応は基質のプロパルギル位のC-H 結合の開裂から始まることが分かった。
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